TCT Awerdとは、世界中で使用されている3Dテクノロジーのイノベーターやその技術、および協力者を表彰する、世界的に名誉のある賞です。
2022年6月8日、英国のヒルトンバーミンガム メトロポールにて開催されたTCT Awardにて、Polymakerが革新応用賞を受賞しました。
革新応用賞の最終選考にはStratasys、BMW、Shapeways、Ricoh 3D、Gravity Industriesといった名立たるメーカー・ブランドが名を連ねており、それらメーカーを抑え、非常に厳しい審査を勝ち抜きました。
CREATIVE AWARD
受賞名:LEGO_GO-KART
技術提供者:Polymaker
製作者:Matt Denton
Polymakerは、海外の3Dプリント愛好家で電子ソフトウェアエンジニアのマット・デントンとコラボレーションで、3Dレゴのゴーカートを作りました。
こちらのゴーカートの設計は、ボディパーツは3DプリンターとPolymakerのマテリアルで作られています。
巨大なカートは非常に美しくクリエイティブであり、多数の人に注目され好評を博しました。
Matt Denton Youtube:
「おもちゃを本当に走らせたい」という夢を3Dプリンターで実現。
(引用:https://brickset.com/sets/1972-1/Go-Kart)
このクリエイティブなプロジェクトの原型となった「3D LEGO KART」は、
パズル玩具「LEGO」の「LEGO Technics #1972シリーズ」からインスパイアされています。
開発者であるデザイナーのマットは、このパズル玩具で作られたミニカーを、実際に人が乗ることができる物にしたいと考えました。
カートの組み立てはモジュール生産方式で、3Dプリンターを頼りに部品モジュールをプリントし、それを縮小して組み立てています。
通常の機械加工と比較して、3Dプリントされたモジュールは構造が軽く、元の構造の複雑な設計を細部まで保持することができるという大きな利点があります。
設計にこだわり、ベアリングを完全にボディに隠し、ケーブルを配置することで全体の美観を損ねることなく再現することができています。
95%以上の部品は3Dプリンターで出力して組み立てられ、3Dプリンターは特別なものではなく、コンシューマー向けでも多く出回っている300mm×300mm×300mmの平均的なサイズの3Dプリンターで印刷されています。
– Karting (car) –
誰もが作れる、汎用的なPolymakerマテリアルを使用
実際に「走る」ゴーカートを作るため、彼はPolymaker製の様々な種類の樹脂を使用しました。
例えば、
PolyMax™ PCは、非常に強い強度と靭性、耐熱性が必要な車軸部分の造形に使用されています。
タイヤなどの弾性が必要な部分にはPolyFlex™ TPU95を使用。
耐久性が高く使いやすいタイヤを簡単にプリントできます。
装飾部品にはPolyLite™ PLAやPolyLite™ ABSなどを使用。
豊富なカラーバリエーションで、ソフトでクリエイティブな色合いが見た目をより美しく彩ります。これらの材料は、日本でも一般に流通しています。
カーボンニュートラルへの配慮が求められる昨今、
Matt Kart 3Dプリントプロジェクトは、一般市民の創造性を目覚めさせました。
一般家庭でも3Dプリンターを使用することで、モビリティツールをデザインすることができます。
大規模な産業が排出する公害の量を減らすことだけでなく、製品の生産と輸送の方法が世界単一の輸送手段に限定されなくなり、ユーザーの需要の変化によって、輸送中の製品の二酸化炭素排出量を削減することができます。
3Dプリントは、ユーザーが現地で製造することを可能になり、一般家庭でのゴーカート3Dプリントプロジェクトの成功は、この製造技術の無限の可能性を証明しました。
3Dプリンティング技術の応用範囲について、人々は再び考え始めるきっかけとして、この応用の展望は、もはや遠いものではないかとPolymakerは考えています。
3Dプリントマテリアルの先進を行くPolymakerの、これまでの挑戦
Polymakerは創業以来、急成長を遂げながら技術革新を続け、革新的な素材開発で長く業界に認められてきました。
2021年には、中国・成都のYimahe Parkで、建設メーカーと共同で3Dプリントポリマーブリッジ「LiuyunBridge」を建設。
また、2018年にはイタリアの電気自動車メーカー「XEV」と共同で3Dプリンターで出力し、実際に量産もされた電気自動車「LSEV」を発表するなど、
3Dプリント技術の発展に寄与する革新的な挑戦を日々続けています。
Polymakerでは、今後も技術を磨き、より創造的で優れた挑戦を支援し、3Dプリント産業の将来の発展に支援してまいります。